研究成果

生物班の成果がNature Communicationsに掲載されました

本領域生物班の藤城貴史准教授(埼玉大学)らの研究チームは、嫌気性微生物の一酸化炭素(CO)代謝に必要不可欠な酵素であるNi, Fe型COデヒドロゲナーゼ(CO dehydrogenase, CODH)の”祖先型”酵素である二量体型ハイブリッドクラスタータンパク質(Hybrid cluster protein, HCP)の立体構造解析に、世界で初めて成功しました。
この結果により、初期の地球環境、すなわち、嫌気的かつCO豊富な環境で生命活動を支えたCODHが、「どのようにHCPから進化して、CO代謝をするようになったか?」について、酵素の”分子構造”に基づき議論することが可能となりました。
本研究は、2023年9月14日付の「Nature Communications」電子版に掲載されました。
Fujishiro, T., Takaoka, K., 2023. Class III hybrid cluster protein homodimeric architecture shows evolutionary relationship with Ni, Fe-carbon monoxide dehydrogenases 14. 5609. DOI: 10.1038/s41467-023-41289-4

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