計画概要
理論班は、大気中の炭素の酸化還元状態(CO
2/CO/CH
4)に応じた地球型惑星環境の多様性を(生物)地球化学に基づく理論的見地から総合的に理解し、次世代望遠鏡を用いた生命を宿す惑星(生命惑星)の探査に向けた理論的基盤を確立する。特にCOを主成分とする惑星大気中で、生命の前駆代謝に重要な有機化合物の生成フラックスや環境状態を明らかにする。また、太陽系外惑星としての検出可能性を検証し、惑星CO環境を総合的に理解することを目指す。具体的な達成目標は
1)地球型惑星がCO大気をもつ物理化学的条件の解明
2)初期地球や初期火星に代表される惑星CO環境中で生じる物質循環過程の定量評価
3)CO
2/CO/CH
4 大気の分光特性の包括的理解と惑星CO環境の検出法の確立である。

メンバー尾崎 和海 (代表) 東京工業大学・理学院・准教授
冬月 世馬 上智大学・理工学部・准教授
黒川 宏之 東京大学・大学院総合文化研究科・准教授
川島 由依 理化学研究所・開拓研究本部・特別研究員
洪 鵬 千葉工業大学・惑星探査研究センター・研究員 (2023.3.31まで)
濱野 景子 東京工業大学・地球生命研究所・研究員